乳腺症

乳腺症の症状

しこりの触知:
乳腺全体がごろごろした感じになる場合もあればごく一部分だけにしこりが触知されたり、片側の乳腺だけに生じる場合もあります。
痛みや張り:
生理前に強くなり、生理が始まると通常和らぎます。
乳首からの分泌物:
透明あるいは乳汁用の分泌物がみられます。

乳腺症の原因

性周期によって女性ホルモンの濃度が増加すると、乳腺組織が発達し、乳汁を作る準備状態に近い状態になり、張った状態になります。
乳腺症は、女性ホルモンの一つであるエストロゲンが過剰となり、乳腺組織が変化し、これが局所的に生じてごろごろとしたしこりが触知される状態になります。
外来では、『ホルモンバランスがアンバランスとなり、乳腺がむくんだ状態』と説明しています。
『状態』と表現されるように、積極的に治療していく疾患としては、通常扱いません。
触診で『乳腺症』と診断されたら、『乳腺がごろごろしていて、これはちょっと触診だけで乳がんをみつけるのは難しいな〜』というような意味合いだと思ってください。

よくお話をお聞きすると、異動や引っ越しなどによる環境の変化や寝不足、家庭や職場で悩みを抱えていらっしゃることなどが、良く見受けられます。脂肪分、カフェインの取りすぎも、一つの誘因と考えられてます。

乳腺症があるからといって癌の発生する確率が増えたりすることはありませんが乳がん自己検診でがんのしこりを見つけるのが多少難しくなりますので、定期的な検査をお勧めします。

乳腺症の治療

治療として、症状が激しい場合は、薬物療法を行うこともありますが、通常、上記のようなストレスが軽減し、ホルモンバランスが改善すれば症状は、軽快していきます。あくまで疾患ではなくて、一時的な『状態』と考えてください。
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