困ったことに、かなり進行しても大腸がんは、下記のような症状が出ません。
お読みになってぴんと来たら、受診しましょう。
大腸に腫瘍が出来ると大腸が動きすぎて下痢になったり、通過障害があれば便秘になります。
大腸がんができると、表面から血液がじわじわとにじみ出てきます。大腸がんの場合、じわじわと進行する貧血ですので、あまり自覚症状がでません。体の中には、血液の材料がたくさん蓄えられていますが、出血が長期間続いてその材料が枯渇してくると貧血になります。貧血の原因は、材料の摂取不足か、出血が主な原因です。
50才を超えて貧血を指摘された場合は、一度、胃腸の検査を受けましょう
よほどたくさん癌から出血しないと赤い血が便に混ざることは、ありません。大腸の中に出血すると、血液は酸化して黒くなるので、少量の出血では、便が多少黒っぽくなる程度です。
黒い便が続いたら要注意です
大腸がんからの出血が続いたり、がんが転移を起こしてくると、栄養分が、急速に成長するがんに奪われて次第に体重が減少します。
ただし、胃がんに比べると、大腸がんは、よほど進行しないと体重減少が生じません
一般的には、大腸がんを疑った場合、血液検査と便潜血検査を行います。
大腸に腫瘍ができると、その表面が削れて血がにじみ出ます。ごくわずかの血液が便に混ざっていても検出することが出来ます。困ったことに、腫瘍から血が出たり、止まったりするので1回だけの採取だと腫瘍があっても検出されないことがあるので、2回、採取する日にちを変えて行います。ですので、1回の排便で、2回分採取しては、いけません。
以前の便潜血反応は、食事の制限がありましたが、日本で開発された現在の検査方法(免疫法)では、その必要がなくなりました
便潜血反応陽性の場合、現在では、バリウムを注入する注腸検査よりも直接病変を観察できる大腸内視鏡検査が推奨されています。どちらも下剤で大腸の中を洗い流して検査します。
内視鏡検査の予約は、随時受け付けております。
平成23年度より、働き盛り世代に対するがん予防対策の強化として女性特有のがん検診推進事業(乳がん検診・子宮頚がん検診)に、新たに大腸がん検診推進事業が追加導入されることになりました。新規に予算が組まれるということは、それだけ大腸がんが増加し、医療財政を圧迫していることのあらわれです。
40才以上になったら、進行がんになって、ご家庭の財政を圧迫することなる前に、年に一回、大腸がん検診を受けましょう。
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